こんにちは、aoiです。今回はとても大切な話をしたいとおもいます。それは、目的と目標の違いについてです。よく自己啓発本では「夢を持て!」とか「目標を紙に書くと夢が叶う!」とか書いてありますが、私はどうも嘘っぽく感じていました。何か、根本的な所を見落としているような、著者の意見を押し付けられているような・・「本当にそうなの?」そんな感覚になっていました。
それから年を重ね、ようやくその理由が分かりました。それは、目的と目標をごちゃまぜにして考えていたから腑に落ちなかった、ということです。
そこで今回の記事では、目的と目標の違い、そもそも目的とは?目標とは?これらについて詳しく話していきたいとおもいます。
それでは、さっそくいってみましょう。
Contents
目的とは何なのか?
目的とは、自分がこうありたいと願う、最終的な願望であり、“あるべき姿”であると考えています。それ以上先はありません。言い換えれば、あなたがあなたである為の絶対な価値観であり、アイデンティティ、カッコよく言うと”生きざま”です。
突然ですが、あなたはアンパンマンのマーチという曲と真剣に向き合ったことがありますか?
国民的な子ども向けのアニメであるアンパンマンの主題歌、アンパンマンのマーチには次のような歌詞があります。
何が君の幸せ?何をして喜ぶ?分からないまま終わる、そんなのは嫌だ!
この問いかけに答えられる大人が、今の世の中にどれだけいるでしょうか。きっと驚くほど少ないとおもいます。この問いは、まさに人生の目的について考えさせるような内容です。
これをきっかけに人生の目的について考えてみるのも良いかもしれません。
何が幸せで、何をしたら喜べるのか明確に認知することができれば、あなたを縛り付けている見えない鎖(世間体、見栄やちっぽけなプライド)を断ち切ることができるのかも。
目標とは何なのか?
目標とは、目的を達成する為の具体的な指標のことを言います。目標は英語訳するとゴールですが、そこが最終到達地点ではありません。目的の為に目標があり、あくまでも目標は目的を達成するための”手段”となります。
例えば、『プロ野球選手になってみんなに感動を与えたい!』という目的を持った青年がいます。そうなると、彼の目標=夢は、『プロ野球選手』になることですね。
自己啓発本では、この目標が夢と同義語で語られることが多いです。目標=夢を持てば人生ハッピーになれる!さぁ、みんな目標!持とう!!みたいな。
また、目標のことを山に例えられることも多いです。「登る山を決めないと一歩も進めないぞ~!」みたいな煽り文句聞いたことないですか?
でも、ちょっとまって欲しい。
オレ、山登るなんて、一言もいってないけど?
そう、ここでの違和感は、無意識のうちに「山登り」というジャンルを選択させられているということです。もちろん比喩的表現として山登りを掛け合いに出してきているのは分かりますよ。ですが、中には山登りよりも海で泳ぎたい人もいるでしょう。何で山登りなの?てか、何でいつも山一択なの??まずは山派か海派か聞くのが常識じゃないの??山アレルギーだったらどうすんの??
これって、捉え方によると潜在的に「目的意識を奪っている&目標の系統を絞っている」と言えませんか?
人生で成功するにはお金持ちになろう!ビックな夢を描こう!それしかないぜ!こういわれているのと同じ匂いを感じ取ってしまったんです。成功者からの一方的な押し付けとでもいいましょうか。
別に山じゃなくてもいいじゃん、海でもいいじゃん。キラキラした大きな夢じゃなくても、庶民的でちっぽけな夢でもいいじゃん。目標を山登りに例えられるとつい、こんな風に考えてしまうのです。
目的と目標の違いとは?
結論です。目的は人生の”あるべき姿”であり、目標はあるべき姿にたどり着くための”手段”です。あるべき姿という言葉がしっくりこない方は、“価値観”や”生きざま”という言葉に変更しても構わないとおもいます。
ここの区別が明確されていないと、とても苦しむことになります。どうゆうことでしょうか?
それは、巷でよく言われる『将来の夢を持て!』とか、『あなたの目標は何ですか?』といった言葉に押しつぶされそうになるからです。
でも、ちょっとまってほしい。そもそも逆ですよね。目的が先にあって、その次に目標がくる。それなのにいきなり目標を掲げろ!なんて言われてもどうしたら良いか分からないってば!
・・・迷った結果、人はニセモノの目標を作りあげてしまうことになるのです。
無理やりつくった目標はニセモノです
自己啓発本を読んで、「目標を立てなければ!」とムダに焦ってしまうことってありませんか?でも、そうやって他人からの動機付けで無理やりつくった目標って、三日坊主で全然続かないですよね。なぜか?それは、無理やり作った目標はニセモノだからです。
本来、目標とは目的から生まれるものなのに、他人から煽られてしまうことで何とな~く作ってみたり、世間体を気にして聞こえだけは良いものを作ったりするもんです。そのとき、目的のことなんて一切考えていない。とりあえずつくったろ!そんな感覚です。
分かりやすい例を挙げると、小学校の時、クラス替えをした直後に年間スローガンをそれぞれつくっていませんでしたか?、まさにソレです。『大きな声で発表します』、『みんなに挨拶します』、『テストで100点たくさん取ります』どれも先生から指示されて書かれた感満載のコピペコンテンツです。
このスローガンで『ポケモン151匹捕まえます』とか、『エクソディアのカード全部揃えます』とか書いたら即NGですよね。
先生はスローガンを書きましょうというけれど、生徒には「なぜスローガンを書くのか?」目的が伝わっていない。だから苦し紛れの聞こえの良いスローガンを、周りのみんなが書いているような、先生が納得してくれそうなものを、とりあえず書く。(書かされる)
そうして出来上がったスローガンは、ただ教室に掲示されているだけで、なんの効果も無い事は一目瞭然でしょう。
ニセモノの目標が長続きしない理由
目標は内的動機から生まれないと、長続きしません。だって自分の心の底からやりたい!っておもったことじゃないから。
確かに外的要因で一時的にテンションが上がって『やったるわ!!』と勢いで目標設定をすることもあるとおもいます。ただ、そうやって作った目標の多くはテンションが下がった時に忘れられるものなんです。※私が初めてこのブログを開設したときなんて、まさにそうでした。
だから年始に立てた目標って長続きしないことが多くないですか?
年末年始の謎のテンションに任せて立てた目標。あのテンションはずっと続かないのも当然です。なぜなら年が明けたら人々は日常生活に戻ってしまうから。もしかすると数カ月もすれば、そもそも目標を立てたことすら、忘れてしまっているかもしれません。「目標は紙に書くと叶う!」とかいうけど、そもそも紙に書いたことすら忘れちゃう。
なので、目標設定を行う際は、かならず目的を考えたうえで行いましょう。これはマストです。また、それ以外にも目標設定に関しては7つのポイントがありますので、詳しくはこちらの記事にまとめています。
関連記事:【目標管理】今からでも間に合う!年末に来年の目標を立てて最高のスタートダッシュを決めよう!
ちなみに実際に私が2021年の目標設定した内容についてまとめた記事はこちら。
さらにもう一つ、ニセモノの目標が長続きしない理由があります。
ニセモノの目標って、けっきょくやってもやらなくても、どっちでも良いんですよね。
とくに誰かから怒られるわけでもないし、なんとなく自分がカッケェ~とおもったから立てた目標。やるも、やらぬも自分次第。そんな動機だけでは、長続きするワケがありません。
よくあるのが、年始になると『今年は英語を勉強する!TOEIC800点目指すぞ!』とか言い出す人いますね。いや、その目的なんなの?その英語をどう活かすの?どっからそのモチベーション来たのよと思わず突っ込みたくなります。(実はこれも学生時代の私のエピソード。残念すぎる男だった。)
もしこれが目的からつくった目標であれば、目標を達成することで自分の人生の目的も達成出来る=幸福の最大化が生まれます。なのでモチベーションぶち上げです。逆に目標を達成できないということは、人生の目的も達成できないという事。バットエンディングが見えていると、人は本気になって取り組むようになります。
アンパンマンのマーチに回答して人生の目的を見つけよう
ニセモノの目標は長続きしないという話をしました。
では、私たちがホンモノの目標を立てる為に、何をしたら良いのか。
それは、冒頭でも紹介した『アンパンマンのマーチに回答すること』です。決してふざけていません、本気です。
アンパンマンのマーチには次のような問いがありましたね。
・何が君の幸せ?
・何をして喜ぶ?
改めてみると、こんな本質的な問いを子どもに放つとか、かなり酷な話です。ピッコロが悟飯に修行をつけた時のようなスパルタっぷり。
ですが、この問いに答えることで、あなたの人生の目的がはっきりと見えてくるようになるはずです。
そして、その目的がはっきりとすれば、その目的を達成する為に成すべきこと、つまり目標も明確になるでしょう。
つまり、自己実現をしたければあやしい自己啓発本を読むより、まずはアンパンマンのマーチを聴け、と。そうゆうことになります。
ちなみに、それ以外にも自分の人生の目的を知る手法はいくつかあります。それに関してはまた今度記事にしようとおもいます!
目的は何度だって変わっても良い
人生の目的を考えるとき、アンパンマンのマーチを聴くことの有効性について話しました。
では、そこで自分の人生の目的はコレだ!と思えるようなものが見つかったとします。
その新しい発見は、きっとあなたが今まで気づかなったものであり、とても価値あるものでしょう。大切にすべきです。
ただし、一生その目的を守り続ける必要は無いとおもっています。
なぜなら人は年を重ね成長するにつれて、多くのことを学び、価値観が変わっていくからです。
若いころは「若い女性にモテて承認欲求満たすこと」が目的だった人も、結婚して家庭を持つと、「家族と幸せに過ごすこと」が人生の目的に変わるのではないでしょうか。
私たちは人生の目的をそれぞれのライフステージに合わせて常に更新していくべきです。
そうすることで、その都度適切な目標設定を行えますし、そのほうが自己満足度が高まるのではないでしょうか。
目的を明確にして目標を立てよう!
目的が明確になったら、ここでようやく目標を立てることに取り組みましょう。繰り返しになりますが、目的→目標の順番が大切です。目的がある目標は、自分の内側から生まれたものなので、他人の目や世間体を気にしたものではない、ホンモノの目標です。大切に育てていきましょう。
目標の立て方に関しては、詳しくこちらの記事に書いてありますので参考にしてみてください。
おわりに
いかかでしたか?目的と目標の違いについて何となく伝わったでしょうか。
最後に、次の歌詞を紹介してこの記事を終わりたいとおもいます。例のアンパン野郎の曲です。ポップな曲調なので、今まで見落としていましたが、こんなことを歌っています。
時は早く過ぎる、光る星は消える、だから君は行くんだ 微笑んで…
人生はあっという間だとよく言われます。私も気が付けば30歳を過ぎていました。
さらに恐ろしいことは、年を重ねれば重ねるほど、時間が過ぎる体感速度が速くなるという事。
今年の1年間は去年の1年間よりも短く感じ、さらに来年の1年間は今年の1年間よりも・・・想像するのが少し怖いですね。
もう50年後には呼吸したら1年終わっているくらいの感覚になってるんじゃないのかなぁ。。
人生には必ず終わりがきます。
だからこそ、人生の目的をなるべく早く見つけたい。
自分の幸せはこれだって、言い切れるようになれば、それに向けて動き出すことができるから。
そして終わりを自覚しているからこそ、日々全力で前に進み続けることが出来るのかなぁとおもいました。
アンパン野郎、さすが国民的アニメなだけあって、とても深いナァ・・・
以上、今回はここまで!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました~。
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