こんにちは、aoiです。
今回お話する内容は、本質を見抜く力についてです。
私は新入社員の頃、よく上司から「もっと本質を考えろ!」と叱られていました。
そのたびにおもっていたこと。
「先輩!本質って何ですか!!!」
その頃は本質とは何ぞやと上司に質問する勇気も無く、「ハイ!本質っスね、考えま~す!!」と勢いだけの返事をしていました。で、けっきょく本質が何を意味するのか分からずまた怒られるという負のループを繰り返す日々・・。辛かった。。
でも今なら私が考える”本質”とは何なのか、答えが出せそうです。
なのでこの記事では本質の正体について、本質を考えることの意味やメリットについて紹介していこうとおもいます。かつての私のように「本質を考えろ!」といわれている、そこのあなた。もう大丈夫、この記事を読めば本質について感覚的にがっつり分かるようになります!
それでは、さっそくいってみましょう~。
本質とは何なのか?
本質を見抜くこと、それは目的を正確に捉えるということです。
目的と手段を明確に分けて、真の目的は何なのか明確にする。
それが本質を見抜く力の正体です。
なんだよ、じゃあ本質なんてカッコつけずに目的って最初からいってくれよぉぉって感じですよね。本当そうおもいます。
でも、私も部下が出来て、もっと相手に考えて欲しいときには「本質は何だろうね?」とかたまに言っちゃいます。本質ってワードを使うことで無意識ながらもちょっと自分に酔いしれたいのかも。。笑
きっと昔の上司もこんな感覚だったんだろうか。。。
本質を見抜く。つまり、目的と手段をはっきりと分けて考えるということですが、これがしっかりと出来ていないと、解決策が目指す方向から大きく逸れてしまう可能性があります。
その結果、どれだけ行動を積み重ねても目標=ゴールを達成することが出来ないし、最悪の場合、もとめる結果とは全く逆の結果にたどり着いてしまうことだってあります。
『ドリルを売るには穴を売れ』という有名なマーケティングの本があります。
内容をざっくり説明すると、顧客が本質的に求めていることは何なのか、つまり目的は何なのかをしっかり考えましょうという本です。
顧客は穴を掘りたいのであって(目的)、ドリルが欲しいわけではない。ドリルはあくまで穴を掘る為の手段に過ぎない。だから、ドリルではなく、穴を売ろうぜ!という主張です。
ドリルを買いに来た人に対して、そっくりそのままドリルを売る営業マンは二流だといえるでしょう。
そのドリルを使って顧客は何を達成したいのかを見つけることが出来ると、顧客の真の最適解=穴を売るという選択肢が見つかります。
どうでしょう?出来ているようで意外と出来ていないことではないでしょうか。
本質=目的を問いながら日々業務に取り組める人は、周りから一歩リードすることが出来ると思います。
本質を見抜く力を磨くためには?
本質を見抜く力を磨くためには、つねに自分なりの問いを持ち続けることです。
この目的は何?あるべき姿は?なぜそうなのか?こんな問いを持つと良いでしょう。
仮説を立てながら自分なりの解答を論理的に組み上げていきましょう。そうすることで仮説立案力と論理的思考力も劇的に高まります。本質を考えることって、もうメリットしかありません。ぜひ、今日からやってみてください。
では、実際に私が日頃心掛けている具体的なレッスンについて紹介したいとおおいます。レッスンといっても、取り組むのはめっちゃ簡単です。
映画・アニメ・ドラマを観る
3つのうち、どれでも良いと思いますが、まずは映画を見ましょう。その際、次の問いを意識しながら観てください。
①映画の本質=主題は何なのか考えてみる
②主題に対して、主人公が取った行動について考えてみる
③自分ならどうするかを考えてみる
これは物事の本質を考えるクセを身に付ける為に、ぜひ実践して欲しいやり方です。
映画は大体120分程度でまとめられていますし、どんな作品にも主題が必ずあります。その主題について自分なりに考えてみて下さい。主題を見つけることができたら、その根拠も明確に言えると良いでしょう。また、主人公の行動にも注目してください。
例えば、『愛』がテーマの映画があったとします。
その映画の主人公は『愛』を貫く為、あらゆる行動をします。(その行動とは、愛という目的を達成する為の手段ですね)
では、はたして主人公は正しい行動=手段を取れているのか?
ココをしっかりと分析することで、目的と手段の関係性について深く考える力が身に付きます。
私の好きな映画に「ゴッドファーザー」というマフィア映画があります。
私が考える主題は家族愛。それに対して主人公のマイケルはやはり家族を守る為、精力的に活動を行っていきます。しかし、マイケルが頑張れば頑張るほど家族との溝はどうしようもなく広がってしまいます。それは家族愛という目的を達成する為に彼が取った行動(手段)が間違っていたからです。
ちなみにこのゴットファザーは全部で3部作の長編ですが見ごたえがあるのでオススメです!!
少し話が脱線しましたので、本題に戻します。
主人公の分析が終わったら、もし自分が主人公だったらどんな行動をするか、考えてみて下さい。主人公と同じ行動が出来るのか?出来ないのか?それは何故なのか?
こんな風に問いを繰り返すことで、本質を捉える力が磨かれていく上に、他者理解、いわゆる共感力も養われていきます。
映画の良い点、それは俳優の表情が見えることです。発している言葉以外にも、相手のふとした表情、口調など、あなたの五感を使って読み取れる情報は無数にあります。
言葉で理解するコニュニケーションではなく、言葉以外で理解するコニュニケーション。そのことをノンバーバルコニュニケーションと呼びます。
本質について考えながら映画を観ることで、ノンバーバルコニュニケーションも磨くことができるのです。まさに一石二鳥!
小説を読む
映画やアニメ・ドラマといった映像作品の本質について考えることを何度か繰り返した後は、小説を読みましょう。なるべく古典小説をお勧めします。そのほうが主題がしっかりとしている確率が高いです。
やり方は映画を観た時と基本的に同じです。主題を考え、登場人物の行動を考え、自分と照らし合わせてみる。
ただし映画と小説が異なるのは、ノンバーバルコニュニケーションによる理解が出来ないことです。あなたはあくまでも著者の書いた文字のみで状況を理解しなければいけません。また、小説を読むスピードによっては内容を忘れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
ただし、小説を読んで本質を考える練習をすることのメリットもあります。それは、映像に比べて考えることが多いので、より本質を捉える力が磨かれるということです。
限られた文字情報の中で、本質を理解するためには正しい読解力が求められます。また、著者の何万字にも及ぶ主張を理解しなければならない為、論理的思考力も必然的にフル活動されます。
取り組む難易度は映画を観ることに比べて上がるかもしれませんが、その分効果もより期待できるでしょう。
関連記事:人は何のために読書をするのか?~読書は人生を変える最高の習慣である~
まとめ
まとめにはいります。
・本質を見抜くとは、目的を正確に捉えるということ。
・本質を見抜く力とは、目的と手段を明確に分けて、真の目的は何なのか明確にすること。
・本質を見抜く力を磨くためには、つねに自分なりの問いを持ち続けること。
・本質を見抜くトレーニングのオススメは映画を観る&小説を読む。(主題、主人公の行動、自分ならどうするかを問う)
以上、今回はここまです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
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