対立止揚という考え方-どっちが良いとか悪いとかで考えないコツ

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塞翁が馬ということわざがある。
良いと思ったことが悪かったり、悪いとおもったことが良いことだったり、簡単に善し悪しを決めることはできないという諺だ。

人間には、良いとか悪いとか、成功とか失敗とか、物事を二つに分けて考える習性がある。

だが実際には、世の中そう単純では無い。

そんなときに、どんな発想を持つべきか。
それは対立止揚(たいりつしよう)で考えるという発想だ。

対立止揚とは、ある一つの意見に対して反論を出し、それら対立するものをより高い次元で統合していくこと。

少し分かりづらいので、具体例を出してみる。

例えば、子供のしつけについて。
子供は誉めて育てるべきか、厳しく育てるべきか。
誉めて育てれば自尊心は高まるかもしれないが、甘やかしすぎる可能性がある。
厳しく育てれば誠実な心を持って育つかもしれないが、反動でグレるかもしれない。
そこで考えるべきは、真に子供にとって大切なことはなんなのか、ということ。
悪いことをしたときは、勿論厳しく叱る必要がある。そこに愛があれば、それが本当の意味での優しさとなるのではないか。

さらに別の例を出してみる。
家族が豊かになるためには、働く必要がある。
だが働き過ぎると家族と過ごす時間が減る。
どうすべきか。
家族が望む形を全員で話し合い、豊かさの定義、稼ぐ金額とそれに費やす時間をはっきりと決めることだ。
そうすることによって、その家族が目指す真の豊かさが見つかる。

世の中では簡単に二つに分けて考えることができない問題が数多く存在する。

そんなときにこの対立止揚で考えるという発想を持つことは、思考の幅を広げる手段になりえるとおもう。

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