長期休暇中には『孤独の愉しみ方 森の生活者ソローの叡智』をゆっくり読もう

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こんにちは、aoiです。

待ちに待ったGWが近づいてきましたね。

社会人になるとまとまった時間を確保するのは難しいので、こういった長期連休はありがたいですね。普段読むのを躊躇していた本を読むにはもってこいです。

ところで、みなさんはこのGWでどんな本を読みますか?
関連記事【きっと役に立つ】人生で迷ったときこそ読んで欲しい3冊の本について紹介!

まだ決まっていない方には、この本がオススメです。

『ヘンリー・ディヴィッド・ソロー 孤独の愉しみ方 森の生活者ソローの叡智』という本です。

この本は、アメリカの作家&思想家であるソローが書いた『森の生活』や『市民の反抗』などから、分かりやすく現代に生きるヒトにも役立つように155の名言集として編集されたものです。

数年ぶりにドキッとするような本に出会えたような気がしました。

本の内容ですが、多くの名言が今の自分に刺さる言葉で溢れていて、、1ページ1ページがとても貴重に感じました。

それとシンプルに本の装丁が好き!

サイズ感とか紙質とかスピンがあるところとか、もう最高です。。

はい、というわけで今回は『孤独の愉しみ方』について、私がグッときた名言を紹介していこうとおもいます。

それでは、さっそくいってみましょう!




ソローってどんなヒト?

私自身、この本を読むまでソローについて知りませんでした。

ソローは1817年にアメリカで生まれた作家&思想家です。

自分で丸太小屋をつくり、実際に森の中で生活した経験から執筆された『森の生活』が代表作となっているみたいです。

自分で丸太小屋をつくる時点でかなりのアウトドアボーイですが、そこから自給自足の生活をするとは・・・ワイルドすぎますね。

そんなライフスタイルのソローなので、思想も当然ワイルドです。


例えば、名言の中にはこんなフレーズがあります。


「僕たちには野生という強壮剤が必要だ。」

「野性味を持った人間を友に持ちたい。」

「冒険を求めよ。夜が来たら、どこにいようと我が家のようにくつろげばいい。」

「破れた服を着たって、何一つ失うものはない。」

「一年に六週間ほど働けば、生活費は全てまかなえる。」



・・いや、さすがに破れた服はアカンでしょ!!

社会的信用失いますがなソローさん!!!




ちょっとワイルドすぎる思想ですねぇ。。。

まぁ、森で長い事生活していれば、自然とワイルドな思想に染まってしまうのも仕方ないかなぁ。。。

そういえば、ソローはどれだけの期間を森で過ごしてきたんでしょうか?

10年、いや20年?

若い頃から老いて死ぬまでと考えると50年くらいかな?

教えてグーグル先生!

ふと気になったので検索してみました。




・・・。

え、2年2ヵ月?

こんなに自然アピール強めな人なのにそんなんある!?え、2年??マジか。

たった2年2ヵ月森で過ごしたくらいで森についてこんなに語って良いのかなぁ、、アマゾンで暮らす人に怒られんかなぁ。もしかしてなんかちょっと浸ってる感じのヒトなんかなぁ。。。



とまぁ、ソローについて調べた結果、私が抱いた感想です。。。

べつに馬鹿にしているわけではないですよ!いや本当に!!

ただ、ちょっとビックリしただけです。

それに森で過ごした期間がたったの2年とちょっとだったとしても、ソローの思想には本質的なものを感じます。

それでは、実際に本書にある名言を紹介していきましょう。

個人的に好きな名言の紹介

ここからはおふざけ抜きにして、私がグッときた名言を14つ紹介していこうとおもいます。

ひとつひとつ解説していこうとおもいましたが、私の言葉が入ると名言の純度が下がるような気がしたので、シンプルに箇条書きでいこうとおもいます。

それでは、どうぞ。

「みんな」という言葉にまどわされてはいけない。「みんな」はどこにも存在しないし、「みんな」は決して何もしてくれない。p24.

他人に認められることは必要だが、そのことばかり求める人生ではつまらない。p30.

相手がやり直そうとしているのなら、その人の過ちを一度許そう。p54.

理解できない相手を常識はずれと思うのは、自分が愚かだからだ。p56.

風向きが定まらないこの世で生き抜く方法が一つある。すべてを簡素にしておくことだ。p82.

いくつかの失敗で悩むな。人間の可能性はひらかれている。p96.

予定通りに進まないかもしれない。でも正しい目標があればいい。p102.

純粋さは努力から生まれる。肉体的欲望は怠惰から生まれる。p118.

春という季節は、すべてを一度許すために巡ってくる。p122.

貧しくても、楽しく自立して生きることはいくらでもできる。p126.

現実をそのまま受け入れる。勝手なイメージを広げない。p130.

どんな者にも朝は訪れる。夜明けは、絶対に見捨てない。
夜明けをどんなときも信じなさい。p132.

自分の良心を取り戻せ。そして、自分の良心に基づいて行動したまえ。p136.

歩け、森の中を。歩かない足は、やがて身を滅ぼす。p326.

どうでしたか、いいなとおもえるものはありましたか?

ちなみに本書では、右ページに名言、左ページに解説文があります。

解説文も詩的な表現が多いです。

きっと読み手の心を豊かにしてくれるでしょう。

とくに私のお気に入りはこちら。


 

「春という季節は、すべてを一度許すために巡ってくる」

一度小雨が降っただけで、草の緑は濃さを増す。同様に、よい思想が入ってくると、僕たちの展望も明るくなる。もし常にいまに生き、わずかに降りた露の影響さえ正直に表す草のように、この身に起こるあらゆる出来事をうまく活かすことができれば、僕たちは幸福になれるだろう。すでに春が来ているのに、僕たちはまだ冬をさまよっている。すがすがしい春の朝には、人間の罪はすべて許されるのだ。

どうですか、めちゃくちゃ良くないですか??

とても破れた服でも失うものは何もねェとかほざいてるヤツと同一人物とはおもえませんよね。

色々ディスってごめんな、ソロー。。




今の時代に必要な本

コロナ渦で、いまどう生きるべきなのか迷っている人は沢山いるとおもいます。

そんな人にこそ、ぜひ手に取って欲しい一冊です。

自分の価値観を見直すきっかけとなる、前に進む力をくれるような良書なのではないでしょうか。

名言集なので読むのに疲れませんし、ふとしたタイミングで読み直すとまた新しい発見があるはずです。

今日はここまで、最後まで読んで頂きありがとうございました!


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